システムトレード(シストレ)とトラリピの違い~比較・評価~

トレード手法

ここでは、シストレとトラリピの違いや両者の比較をしていきます。

「シストレ トラリピ 違い」や「システムトレード トラリピ どう違うのか」、「シストレ トラリピ 比較」といったキーワードについて答えを知りたい方を対象としたページです。

本サイトは、主にミラートレーダー業者のスプレッドやスワップの比較評価をしておりますが、上記キーワードでの検索が多いのと、違いをはっきりさせるほどトラリピについて知りませんでしたので、このページをつくった次第です。

1.”シストレ”のおさらい

シストレとはシステムトレード(System Trade)の略で、プログラム(ロボット)がトレードする非裁量型取引のことを指します。

投資を行う際に一定の売買ルール(プログラム)に従って売買を行う方法のことです。

裁量取引を行う際には、何らかの指標を用いて売買しますが、その指標は、テクニカルチャート分析結果であったり、過去のパターン分析結果であったりします。

それは「あるパターンが現れたとき、売買を行い利益をもたらす」という投資手法であり、その手法を扱うのが人かロボット(プログラム)かの違いになります。この売買ルールプログラムがシステムトレード業者によって数多く公開されており、われわれ一般投資家は、そのプログラムを稼動させることでFX取引を自動化できます。

特徴

  • 確立された売買ルールが既にあること
  • 感情に左右されない
  • 24時間自動売買できる
  • 過去に無い相場(リーマンショックetc)でのリスクに脆弱

2.トラリピとは

トラリピとは「トラップリピートイフダン」の略で、イフダン注文(⇒買いと売りを同時に仕掛ける)を複数個同時に設定し、自動的に繰り返し発注させる取引手法として、時間のないサラリーマンや主婦層に人気を博しています。イフダン注文をトラップ(罠)のように等間隔で複数個設置していくことから”トラップ(罠)” ”リピート(繰り返し)””イフダン(IFD注文)”と名づけられました。

特徴

  • 感情に左右されない
  • 24時間自動売買できる
  • レンジ相場で威力を発揮する
  • 過去に無い相場(リーマンショックetc)でのリスクに脆弱

3.両者の決定的な違い

キーワードは、”プログラム“ と ”注文方法“

FXの注文方法として定番なのは「成行」「指値」「逆指値」ですが、そのほかにIFD(イフダン)注文、OCO(オーシーオー)注文、IFO(アイエフオー)注文、トレール注文といった自動売買ができる注文方法も従来から存在します。トラリピはこの従来からあるFX注文方法と同じ分類に入る”注文方法”にあたります。

そのため、自分で注文ルール(値幅やトラップ本数)を決めて、設定して初めて取引が開始されます。

一方、システムトレード(シストレ)はあらかじめ決まっている注文ルールに従って継続的・機械的にトレードする売買プログラムのことを指しますから、本来、シストレとトラリピは比較対象として評価するのはおかしいのです。トラリピでは、注文ルールは自身の取引スタイルに合わせて自分で決めないといけません。

シストレは、既に出来上がった売買ルールを選択・稼動させるもの
トラリピは、ただの注文方法のことで、売買ルールは自分で決める

稼動方法の違い

  • シストレの売買プログラムは、自分のスタイルにあったものを選択、稼動させる
  • トラリピの注文は、自分のスタイルに合わせて条件(ルール)設定する

リスク・リターンの違い

シストレの売買プログラムは、それを選択した人が一様に利益を上げるか、一様に損失を出す。最適なプログラムを見い出すことで低リスク・高リターンが得られる。

トラリピの注文は、人によって注文ルールが変わるため、リスク・リターンは多種多様。ただ、リスク管理がしやすく、資金にあわせた無理な注文をしていなければリスクはほぼない。しかし、リターンも少ない。

4.シストレとトラリピで共通している点

  • 24時間自動売買
  • 感情に左右されにくい

シストレとトラリピとも、設定さえしてしまえば、稼動を止めない限り24時間自動売買してくれます。

また、最初のプログラム選定(シストレ)や発注ルール設定(トラリピ)をクリアしてしまえば、あとは相場を眺めているだけ済みます。

裁量取引では、相場の急変への恐怖心や、強気相場などでの気の緩みで、ミスを犯すことがありますから、感情に左右されにくいのは最大のメリットでしょうか。

5.シストレとトラリピの難易度などを簡単に比較・評価

※システムトレードの中にはリスクが少ない(リターンも少ない)プログラムがありますが、トラリピと比較した場合には、リスクは上だということです。

6.まとめ

トラリピはマネースクウェアジャパンが開発した注文方法(手法)です。

多くのFX系サイトではトラリピのことをシステムトレードとか自動売買システムと呼んでいますが、マネースクウェアジャパンの公式発表では、「全ての自動発注機能シリーズは、自動売買システムではありません」と断言しています

ややこしいですが、注文することで自動的に売買を繰り返すことにはなりますが、”システム”ではないと言うことです

コメント

タイトルとURLをコピーしました