FXに限らず相場を読み取るうえで、テクニカル指標は欠かせないものです。
過去のチャートを遡っても確かにラインなどは引けますが、それ以外の情報が少なすぎます。
なので、他の情報を得るためにトレーダーたちはみんなテクニカル指標を使ってチャート分析&取引を行っているんですね!
ここではそのテクニカル指標がどのようなものなのか解説していくことにします。
まず、テクニカル指標には大きく分けてトレンド系指標・オシレータ系指標の2通りがあります。
トレンド系の指標もオシレータ系の指標も、それぞれ開発者も作られた意図も違うので、当然使い勝手に大きな違いがあります。
どれが良いとか悪いとかではなく、それぞれに長所があるので、
実際に使ってみてその長所が自分のトレードとマッチしているものを選ぶと良いでしょう。
■トレンド系の指標とは?
トレンド系指標とは、その名の通りトレンド相場に対応する為に用いられるテクニカル指標を指します。
以下では実際にトレンド系指標の代表例をいくつか紹介していきます。
・ローソク足
…実はローソク足もれっきとしたトレンド指標で、これを見るだけでも非常に多くの情報を得ることができます。
・移動平均線
…一定の期間の終値の平均値をグラフ化して繋げて線にした指標です。
その期間とはローソク足何本分を平均化の計算の対象にするか、またどの時間軸のチャートを見ているかによって決まります。
例えば日足のチャートを見ながら21移動平均線を使用していた場合、直近21本分の足の終値から平均値を算出しているので、これは21日移動平均線となります。
もし1時間足チャートで24移動平均線を見ていたなら、それは24時間移動平均線となります。
その単純さから、多くのトレーダーに用いられている超メジャーなトレンド指標の一つです。
・ボリンジャーバンド
…非常に有名で大人気のボリンジャーバンドですが、これもトレンド指標です
これは標準偏差と移動平均線を用いることで、値動きの可動範囲を大まかに可視化したものとなります。
トレンド相場なのかレンジ相場なのかなど、パッと見で相場の動きを大まかに理解できる点が人気の理由。
売られすぎ、買われすぎの基準として用いて逆張りエントリーの指標として用いるやり方が一般的ですが、
開発者はレンジブレイクのポイントを見つけるための指標として作ったそうなので、順張り指標としても非常に優秀です。
・MACD
…移動平均を軸として作られたもの。
最近はオシレータ系の指標値して用いるトレーダーも多いですが、移動平均線同様移動平均を軸としているので、トレンド系指標としてもとても優秀です。
ここに紹介した以外にも多くの種類がトレンド系指標にはあります。
■オシレータ系の指標とは?
トレンド系の指標とは双璧を成す存在のオシレータ系指標。
以下ではオシレータ系指標の代表例を紹介していきます。
・RSI
…オシレータ系で最も有名なのはやはりRSIでしょう。
買われすぎ、売られすぎという状態を数値化することにより、相場が現在上昇と下降のどちらに向かっているのかを示してくれます。
・ストキャスティクス
…これもRSI同様、買われすぎや売られすぎを一目でわかる指標で、オシレータ系指標の中でも超メジャーな部類の指標です。
過去の一定期間の値動きと現在の相場を比較することで、今後の先行きを算出します。
100%に近付けば近付くほど買われすぎ、逆に0%に近付けば近付くほど売られすぎと判断します。
ストキャスティクスには「%K」「%D」「Slow%D」の三つの線が使われており、
%Kはより直近の値動きに敏感に反応します。
%Kはその分だましも多いため、残り二本の線のみを用いた「スローストキャスティクス」が最も使いやすいといえます。
・RCI(順位相関係数)
…日付と価格をそれぞれ順位化し、これらの要素間の相関関係がどれだけ強力なのかを計算し、
トレンドの勢いなど相場の過熱感を算出してくれる指標となっております。
例えば何日も連続で最高値を塗り替えるという強力な上昇トレンドの相場では、RCIは100に近付き、買われすぎの状態となります。
逆に下降トレンドにおいては-100に近付いていきます。
このようにオシレータ系の指標にも多くの種類がありますが、
基本的には買われすぎ、売られすぎを判別することで、レンジ相場においての上限、下限を見つけ出すのに役立つ指標と言えます。
■トレンド系・オシレータ系指標の使い分け
トレンド系指標はその名の通りトレンド相場で、オシレータ系指標はレンジ相場でそれぞれ使うのが最も効率的な使い分けです。
そもそもトレンド相場とレンジ相場は全く別の世界で、同じ手法を使おうとすると確実にやられてしまいます。
そういった意味でもそれらを使い分けるのは効率的と言えます。
■自分に合った指標が見つかったら、それを極めること
最初にも言ったようにこれら指標にはそれぞれ長所があり、また短所もあります。
それらと自分の好みのマッチ具合を見極め、まずは使いやすい指標を見つけることが大事です。
そしてそれが見つかったら他に浮気せず、とことん突き詰めることがポイント。
その指標はどうゆう相場でどういった動きをするのか、それを見続けるとそこから読み取れるものはどんどん増えていきます。
その指標を用いた熟練度がどんどん高まることで初めてエントリーの精度が高まっていきます。
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