破産しないおすすめの資金管理術とそれを活かすためのATRについて解説!

テクニカル分析

相場の世界で生き残るうえで非常に重要なのが、「資金管理」です。
これがなっていないと例えどれだけ普段勝てて利益を伸ばせていても、一度の負けで今までの価値を全て吹っ飛ばすといったことがよくあります。
今回はこの資金管理において非常に有用な、ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)というテクニカル指標を解説します。

そもそもの前提として、おすすめの資金やロット管理の方法として「最大損失額で統一する」といったやり方があります。
これはまず自分の証拠金と相談して許容損失額を設定し、その後その相場の時間軸や通貨ペアに応じて許容損失幅(pips)を決めると、後は自動的に最適なロットが決まるといったやり方です。

具体例を挙げると、今証拠金が15万入っているので損失はどれだけ大きくてもその1割の1万5000円までで抑えたいとします。
そしてドル円で5分足でトレードするとすればせいぜい許せる逆行幅は15pipsだろうと考えたとすると15pipsで1万5000円の損失が出るのは10枚(10万通貨)なので、そのトレードで張れる最大のロットは10枚までとなります。
またポンド円で4時間足トレードをするとしてその損失許容幅は150pipsは必要だろうと考えたとすれば、同様に考えると最大ロットは1枚までとなります。

このように許容損失額からロットを算出する方法は安全性では非常に優れているためおすすめなのですが本題に戻ると、このATRを用いれば先ほどの例でいうところの許容逆行幅を適切に求めることができるのです。

■ATRの利用方法

このATRというのは日本語に訳すと「真の変動幅」といった意味になりますが、上の図のようにしてその日の真の変動幅を算出しています。

このATRを求めることでその日の大体の可動範囲を求めることができ、それに応じて損失許容幅を算出する資金管理法がおすすめです。

例えばドル円でATRを求めた時、75pipsという数値が算出されたとします。
そうすると万一その日の高値でロングしてしまったとしても、75pips以上は損失が出にくいということを示しています。
なので先ほどの資金管理法のドル円の例において許容損失額を75pipsとすれば、最大ロットは2枚となり、これ以内で抑えればかなりの勝率を期待できるでしょう。

もちろん勝率が全てではないのでこれに合わせただけで勝ち続けられるなんてことは有り得ませんが、通貨ペア・時間軸・その日のボラティリティによって柔軟に損失許容幅を設定する際にこのATRが非常に役立つということを覚えておいてください!

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