あなたはFX口座を選ぶときどのような基準で選んでいますか?
FX会社は数多く存在し、初心者にとっては「何を基準に選んでいいかわからない」、または「そもそも何が違うのかわからない」といった意見が多いと思います。
この記事では、口座選びとなるポイントを3つに絞り、そこに注目する重要性と、複数口座開設をする利点について、初心者にもわかりやすく紹介します。
口座選びで収益に直結する3つの重要ポイント
まずFXの口座選びにおいて重要な3つのポイントを紹介したいと思います。
それは以下の3つです。
- スプレッド
- チャートの利便性
- 経済指標通知
なかでも、特に重要なのがスプレッドです。
スプレッドについて
まずはスプレッドの重要性について解説します。
スプレッドはFXにおける取引手数料にあたるため、トレードの利益に直結する点で最も重要です。
一見、スプレッドのコスト感覚というのは、トレードしていても感じにくい部分なので軽視されがちですが、長期的にFXで勝っていくためにも、このようなコスト感覚には敏感になる必要があります。
例を挙げましょう。
例えば、スプレッドが0.3pipsのドル円を100万通貨でトレードした場合、スプレッドにより取られる手数料は、一回につき約3000円、仮にこのトレードを1日4~5トレード、つまり月に100回おこなった場合、手数料分だけでも30万円に達します。
マイナー通貨ペアの場合はドル円などのメジャー通貨よりもスプレッドは広くなる傾向があるため、より多くの手数料が必要になることが予想されるでしょう。
そして、このスプレッドの大きさはFX会社が独自に設定しているため、会社によって違いがあります。
他に、より狭いスプレッドの会社があるのにも関わらず、システムが悪いなどの合理的な理由なしにスプレッドが広い会社を使うことは、あなたが思っている以上に無駄なコストを支払っていることになります。
もし、年に数回のスイングトレードしかしないと言うのでなければ話は別ですが、そうでなければ取引コストに絶対に敏感になる必要があります。このようなコスト感覚に敏感になることがFXでの長期的な勝ちにつながるのです。
ただし、スプレッドには単純な狭さ以外にも注意すべきポイントがあります。
スプレッドは各社原則固定となっていますが、その例外が経済指標発表時と朝方の取引が薄い時間です。
一般的に、これらの時間帯はスプレッドが各社HPなどで謳っているスプレッドより広くなる傾向があり、またその広がり具合は会社によって違いがあります。
もし、経済指標発表時に大きくスプレッドが開いてしまう会社の場合、指標発表時時のトレードが不利になるうえに、スプレッドが大きく開くことにより、手持ちのポジションがロスカットされる可能性が高まります。
また、朝方のスプレッドが広い会社は、FXのトレード手法の一つである、月曜日の窓埋めトレードが圧倒的に不利になります。
このように、スプレッドに関しては自身のトレード手法やトレードの利益に直結する部分であるため、このコスト感覚には敏感になってもなりすぎることはありません。
自身のメイン口座を選ぶ際にはまず一番気にすべきポイントと言えるでしょう。
「スプレッドが狭いFX会社は?」
ここまで口座選びには3つのポイントがありますが、そのなかで最も重要な要素がスプレッドであることを説明しました。
では、スプレッドが狭いFX会社はどこなのでしょうか?
ドル円やユーロ円は各社ほぼ違いが無いものの、スプレッドで差がつくのがクロス円などのマイナー通貨ペアです。
そこで、メジャー通貨はもちろんのこと、マイナー通貨ペアのスプレッドも狭いFX会社としてDMMFXとGMOクリック証券を紹介したいと思います。
まずはDMMFXのほうからみていきましょう。
「DMMFX」
DMMFXのスプレッドは以下の通りで、赤いまるで囲ってあるのは業界最狭水準のスプレッドです。
まず日本人にとって最もメジャーであるドル円は0.3銭、また最も取引高の多いユーロドルも0.5銭と非常に狭いスプレッドで、かつ業界でも最狭水準であることがわかります。
しかし、メジャー通貨ペアはどの会社も同程度で業界最狭水準といっても、基本的に各社で差はみられません。
そこで注目していただきたいのがクロス円などのマイナー通貨ペアです。
DMMFXはマイナー通貨ペアを含むほとんどの通貨で業界最狭水準のスプレッドであることがお分かりいただけるかと思います。
赤丸で囲っていない通貨ペアのスプレッドも業界最狭水準とはいえないものの、他社にほんの僅か劣る程度です。
「GMOクリック証券」
次に紹介するのが日本で№1の取引量を誇るFX会社である、GMOクリック証券のFXネオです。
GMOクリック証券のスプレッドも確認してみましょう。
(四角で囲った部分は業界最狭水準)
流石日本でもっとも多い取引量を誇る会社なだけあり、こちらもほとんどの通貨で業界最狭水準のスプレッドを誇っていることがわかります。
また、トルコリラ円といった通貨ペアまで、比較的狭いスプレッドで取り扱っている点も魅力の一つといえるでしょう。
よってこれまでのスプレッドの重要性に関する議論と、2社のスプレッドを鑑みるとDMMFXとGMOクリック証券はメイン口座として使うにふさわしい、優良なFX会社であると言えます。
「チャートの利便性が良いFX会社は?」
次にチャートの利便性についてです。
ここまでスプレッドの重要性を開設しましたが、冒頭で口座選びのポイントは3つあるといったように、そのほかのポイントも重要であることには変わりありません。
チャートの利便性というとピンとこない方もいるかと思いますが、ここで強調したいのはモバイル端末でのチャートの利便性です。
というのも、FXを始める多くの人が仕事や学校との兼業であることを考えると、外出先でのトレード環境というのは非常に重要であると考えられるためです。
そこで、モバイル端末でのトレード環境が優れている2社をここでは紹介したいと思います。
「DMM.com証券」
チャートの利便性としてまず紹介したいのがDMM.com証券のFX(以下DMMFX)です。
DMMFXを使うメリットは様々存在するのですが、このページでは主にDMMFXが提供するスマホアプリに絞って、その利便性について紹介したいと思います。
DMMFXが提供するスマートフォンアプリの最大の特徴は、スマホ上で4画面チャートの表示に対応していることです。
実はこのサイト内では何度も解説しているのですが、FXをするうえで複数の通貨ペアを同時にチェックすることは非常に重要です。
FXは株などと違い個別銘柄を相手にしているわけではなく、価格はあくまで通貨同士の交換レートとして表示されます。
つまりドルのみ、円のみを買うといった投資はできず、ドルを買う場合は代わりに売る通貨を選択しなければなりません。
日本における多くの取引は、ドル円などの人気通貨ペアに集中しがちですが、ドル高の場合でも必ずしも対円でドルを買うことが効率的とは限らないのです。
なぜならドル高と同時に円高も進行する可能性が十分に考えられるからです。
そこで重要になるのが複数の通貨ペアを比較することなのです!
DMMFXでは、4画面同時チャート表示で、複数の通貨ペアを簡単に比較することができます。
DMMFXのアプリを使うメリットはこれだけではありません。
チャート分析につかえる豊富なテクニカル分析機能を備えており、スマートフォン上で本格的な分析を行うこともできます。
搭載されているテクニカル分析
トレンド系
移動平均線
指数平滑移動平均線
一目均衡表
ボリンジャーバンド
スーパーボリンジャー
スパンモデル
オシレータ系
MACD
RSI
DMI/ADX
スローストキャスティクス
RCI
またチャートを表示しながらのワンタッチ注文にも対応しており、チャートを見ながら即座に注文を出すことができます。
そのため、1画面チャートで詳しいチャート分析をし、4画面で市場全体の動きを把握、チャートを見ながらのワンタッチ注文と、あらゆる操作をスマートフォン上で行うことができます。
また、レートアラート通知や経済指標アラートで相場の重要な瞬間を見逃すこともありません。
「GMOクリック証券」
次は、GMOクリック証券のFXネオを紹介します。
GMOクリック証券のアプリが優れている点としては、以下の4つのポイントが挙げられます。
優れた発注機能
チャートのカスタマイズ性
ユーザビリティの良さ
「優れた発注機能」
GMOクリック証券のFXアプリではスピード注文を搭載しており、ワンタッチで新規注文や決済、ドテン注文や同一通貨の全決済が行えます。
またこの注文は、スマホ上でチャートを見ながら行えるため、刻一刻と変化する価格に対して迅速に対応でき、スマホでのスキャルピングも可能です。
もちろん、一般的な新規注文や、それと同時に損切りや利食い注文を発注する複合注文も用意されています。
「チャートのカスタマイズ性」
チャートはローソク足だけでなく、ティックチャートの表示にも対応しているほか、移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表など基本的なテクニカル指標も搭載。
ストキャスティクスやMACD、RSI、DMIなどの本格的なテクニカル分析指標も組み込まれており、それらを組み合わせてチャート上に複数同時描写することも可能で、PC並みのテクニカル分析を行うことができます。
もちろんトレンドラインの描写などもタッチ操作で直感的に行えます。
「ユーザビリティの良さ」
このアプリの特筆すべき点の一つとして、これらの充実した機能が初心者でも直感的に扱え、操作がわかりやすいことが挙げられます。
取引の中心となるトレード画面を軸とした機能配置になっており、そこからのスピード注文や、チャート画面、ニュースなどのマーケット情報へ流れるようにアクセスでき、初心者でもわかりやすいのが特徴です。
また、タップしてからの反応や、ページの推移のスピードが速く、分析から取引までストレスなく行うことができるのがメリットの一つです。
「経済指標通知に優れているFX会社は?」
FX口座選びで重要なポイント3つ目は経済指標通知です。
FXトレーダーなら、ほぼ全員注目するベントに経済指標の発表が挙げられます。
特に重要な経済指標の発表時には予想と発表結果が大きく乖離して、為替レートが発表と同時に急変動することも多々あります。
しかし、問題になるのが、経済指標の発表結果の情報をどこで仕入れるかということです。
経済指標の結果を掲載されるサイトなどは数多く存在しますが、更新されるのは発表時刻の数分後のケースがほとんどです。速報性に優れ、かつ信頼できる無料の経済指標の情報源というのは案外見つけにくいのです。
そこで紹介したいのが『外為どっとコム』が提供する『経済指標フラッシュ!』です。
『経済指標フラッシュ!』以下の3つの点で優れており、先ほど挙げた問題点をすべてカバーしています。
1.『圧倒的な速報性』
経済指標フラッシュ!は各国の重要な経済指標を金融のプロが見ている情報端末とほぼ同じスピードで速報してくれます。
また、画面の更新は自動で行われるため、更新する手間もなく即座に反応しトレードに移ることができます。
2.『画面を見られないときでも安心なアラート機能』
重要指標が予想より高いか、低いか、または同程度なのかを3種類の音でお知らせしてくれます。
そのため、画面を見ていないときでも通知音により、すかさずトレードに移ることができます。
3.『信頼の情報源』
経済指標フラッシュ!の情報源となっているのは、世界的に有名な情報ベンダーである「トムソン・ロイター社」です。
「トムソン・ロイター社」は速報性だけでなく、情報の信頼性も非常に高いため、安心して経済指標フラッシュ!の情報をもとにトレードを行うことができます。
そして、これだけ機能性に優れたサービスが外為どっとコムに口座を開設するだけで利用できるようになります。
口座開設は無料で行うことができるので、このサービスを利用するためだけでも、口座を開設しておいたほうが良いでしょう。
また外為ドットコムでは、FXに関する情報をわかりやすく学べるオンラインセミナーが高頻度で行われているほか、1000通貨からの取引にも対応しており、初心者にはうってつけの口座でもあります。
複数の口座を持つことの重要性について
ここまで、口座選びの重要性としてスプレッドと、チャートの利便性、経済指標通知を挙げ、いくつかの口座を紹介しました。
そこでオススメなのが、メイン口座はスプレッド重視で選び、他の口座はサービスを利用するためにとりあえず開設してみるということです。
口座開設はどこも無料で行えるため、開設するだけで良質なサービスが利用できるなら、開設しておくに越したことはないでしょう。
複数の口座を持つことの意義はこれだけではありません。
メイン口座だけにお金を入れ、そこしか利用しないというのは、実は非常にリスクの高い行為なのです。
というのも、FXには常にシステムリスクが付きまといます。
システムリスクとは、FX会社のシステムの不具合により、私たち顧客の取引が不可能になるリスクを指します。
このようなシステムリスクは、どのような会社においても初心者が思っている以上に頻繁に発生しており、過去の重要なイベント発生時にも多く確認されています。
簡単な例を挙げると
チャイナショック(2015年8月)
ブレグジット(2016年6月24日)
日銀政策決定会合
FOMC
ECB理事会
などです。
これらの重大なイベントは、予想できるものとできないものを含め、今後もトレードするうえで何度も経験することでしょう。
このような変動の激しい重大なイベント時に、システムリスクが起こらないと断言できるでしょうか?
どのような業者を使っていても、システムリスクは回避困難です。
システムリスクにより決済ができないということは、損失が膨らんでいる場合でも損切ができないということになります。
このような状態を回避するために、サブ口座を用意し、そこにある程度の資金を預けておくことがリスク管理上、非常に重要なのです。
サブ口座を用意しておけば、メイン口座がシステムリスクにより決済不能になった場合でも、サブ口座でメイン口座と逆のポジションを持ち、両建てすることにより損失を回避することができます。
予想されうるリスクに対して、あらかじめ対処しておくという徹底したリスク管理の精神がFXで長期的に勝っていくうえで非常に重要になるので、ぜひこの方法は覚えておいてほしいポイントです。
まとめ
スプレッドの狭さ
モバイル端末でのチャートの利便性
経済指標通知
の3つがあり、その中でも特に重要なのがトレードの利益に最も直結する部分であるスプレッドでした。
しかし、一つの口座しか開設しないというのは、様々な会社が提供している非常に便利なサービスを利用できないという機会損失に加え、いざという時のシステムリスクに対応できないという危険をはらんでいます。
よって、メイン口座に加えサブ口座を用意し、有用なサービスを提供している会社の口座はとりあえずにでも開いておくというのが賢い選択といえます。
口座開設はどこも無料なので、良い会社を見つけたら積極的に口座を開設しましょう
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