オフショア金融センターとは?

海外業者でFXをやられている方ならご存知かも知れませんが、国内業者のみのFXに留まっている方も知っておきたい重要な事があります。

それは、世界中に点在する、所謂「オフショア金融センター」の存在です。

そもそも、オフショア金融センターとはどういう意味なのか?聞いただけでは全く意味が分かりませんよね?

オフショアは二つの単語が合わさったもので「オフ(off)」「ショア(shore)」と書きます。

意味を意訳すると「本土から遠く離れた地域」となり、これを金融用語として使う場合には「非居住者(外国人)に対して、租税環境を優遇している国・地域」という意味合いに変わります。

つまりオフショアの括りに入る国や地域では、税金(法事税率)や規制が非常に軽い(低い)という事です。

税金や規制が軽い(低い)とどうなるか。資産運用のし易さから、世界中の企業や富裕層もしくは資産家がオフショアを利用しようと、こぞって参入して来るんです。

※資産運用をし易いと言ったのは、金銭面や税制面で合法的な優遇措置としての特別金融区を設けているからです。

言い換えると、投資や事業により獲得した利益に対して税金がかからないというメリットがあるのです。

オフショアの最大のメリットはタックス・ヘイヴン?

上記のように、企業や投資家にとって大きなメリットになる特別金融区の事を「タックスヘイヴン(Tax Haven=租税回避地)」と呼ばれます。

あくまでも租税回避地であって、タックス・ヘヴン(税金天国)ではないので間違って覚えないようにしましょう。

このメリットを知ってしまえば、企業や投資家が拠点を置きたくなるのも無理ありません。オフショア地域の方が遥かに税金が安いですから。

税金が少なくて済むだけでなく、規制自体が少ないのもメリットとして考えられます。規制が少なければ投資家にとっては投資をする対象や投資の手法の選択肢が多くなります。ということは、今迄以上に投資戦略の幅が広がるという結論に至ります。

反対にデメリットは無いのか?

それだけ魅力的なメリットに溢れているオフショア金融センターですが、いくつかデメリットも存在します。

一つは英語で全てやり取りしなければいけないという事です。そこでの会話は全て英語ですし、契約書等の書類も全て英語での記載になっています。つまり英語を使いこなせる人でないとオフショア金融センターを利用出来ないという事になります。

もう一つは国内情勢が安定していない国のオフショア金融センターを利用してしまうと、有事の際、外国人の預金を全て接収されてしまった時に預金が無くなってしまう可能性も考えられるからです。

英語もネイティブ並みに使いこなせて、政治的に安定した国を選ぶ事さえ出来れば、オフショア金融センターの最大のメリットを活かせるのですが、日本人ではなかなかそう上手くはいかないようですね。

オフショア金融センターはどこにある?

税金が格段に安くなり規制も非常に甘いオフショア金融センターですが、気になるのがその所在地ですね。

みなさんの馴染みのある国としてはスイスや香港等が挙げられます。スイスは金融大国で多くの銀行が拠点を置く国ですし、香港にしても資産運用に関しての法人税率が低く、そこで得た利益に対しても原則的に非課税になっている国として有名ですよね。

「資産運用をするなら香港で」と言われる位、金融面では非常にメジャーな国の一つとして数えられています。

それとは対照的にあまり聞き慣れないかも知れませんが、投資家や企業の間では「マン島」がよく挙げられます。マン島とは、イギリス諸島の真ん中辺りに位置する島を指します。それ以外にも、「ジャージー島」や「ケイマン諸島」・「ヴァージン諸島」がありますが、いずれもイギリス領の小さな島です。

その中でもマン島は1,000年以上もの歴史がある場所で政治的にも治安が良く、小さな島であるにも関わらず「自治権」を持っているという特徴があります。

元来それらの島々には特に目立った産業が無かったので他国よりも圧倒的有利な金融制度を設ける事によって、より多くのお金を外国からイギリスへ流し込もうというイギリス政府の経済政策が背景にありました。

また、ジャージー島は世界地図で見れば分かりますが非常に小さい島で、大きさで比較しても沖縄の約5%程の面積しかありません。そんな小さな島に世界中から50社以上の銀行が犇めき合っていると言う、実に異様な光景を垣間見れるのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA