今回はオシレータ系指標の王様とも呼べるRSIについて解説していきます。
RSIは超メジャーなオシレーターで、あなたも一度はチャートに表示させたことがあるのではないでしょうか?
RSIの仕組み
RSIは相対力指数とも呼ばれ、過去一定期間の相場の強さによって現在が「買われすぎ」か「売られすぎ」かを判別します。
計算式は以下のようになります。 通常14日スパンで使われることが多いため今回もその設定だとすると、
RSI=(過去14日間の前日と比べての上げ幅の合計)×100/(過去14日間の上げ幅の合計+下げ幅の合計)
となります。 14日間の設定が変わればもちろん計算に組み込まれる期間も変わります。
分かりやすく説明する為に実際に3日間設定でRSIを求めてみると、
- 2日前…100円
- 1日前…120円(前日比+20円)
- 今日…115円(前日比-5円)
だとすれば、RSI=20×100/(20+5)=80 となります。
一般的には70以上で過去と比較して買われすぎ、30以下で売られすぎと判断できます。
概要も見た目もかなり単純でわかりやすいため、多くのトレーダーに利用されている人気指標の一つです。
RSIの利用法
一般的な使い方としてはやはりオシレーター系の指標ですので、レンジ相場における逆張り手法がメインとなります。
過去からレンジ状態が続いていると仮定すれば、レンジ上限の買われすぎゾーンに入れば売られやすく、下限では買われやすいため有効な手段となります。
しかし何度も言っている通りトレンド相場における逆張りは本当に命取りになりかねないため、レンジとトレンドの判別はできるようにし、トレンド相場では事前にエントリーを回避できるようになればこのRSIも非常に強い効果を発揮してくれることです。
RSIとRCIの違いとは?
RCIとは名前も見た目も使い方もRSIと似ていますが、数値がRSIが0~100までなのに対し、RCIは-100~100まであります。
そして同じように買われすぎや売られすぎを判別する指標であることは変わりませんが、計算方法も全く異なります。
RCIというのは日本語に訳すと順位相関指数と呼ばれ、その名の通り過去の値動きを順位付けして算出しています。
簡単に言えば、時間と価格の相関を見るもので、時間の経過とともに価格も一緒に上昇していたら「時間と価格は相関関係がある」となってRCIは上昇します。
どちらが良いとは一概には言えないもので、どちらも使ってみて使いやすいものを選んだり、両方とも使ってさらに判別を正確にすることも可能です。
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