東京オンリーFXを検証レビュー

情報商材

本日検証レビューを行うのは株式会社金馬新聞、カズヤング(岩本和也)氏による東京オンリーFXです。

株式会社金馬新聞からはこれまでいくつかのFX商材がリリースされており、当暴露ブログでもいくつか検証を行ってきています。

ドルスキャワールドFXはドル円専用逆張りの1分足スキャルピングサインツール、トレテンワールドFXは逆張りのデイトレツールでした。

主に逆張り(カウンタートレード)を得意とするカズヤング(岩本和也)氏ですが、今回の東京オンリーFXもこれまで通り、逆張りのトレードツールとなっています。

「東京オンリーFX」という名前からもわかるように、今回の手法は東京時間の11時~14時の間の時間帯でのみトレードすることが推奨されており、推奨時間足は1分足、推奨通貨ペアはドル円、ユーロ円、ポンド円です。

11時~14時の間の東京時間はボラティリティが極めて低くなりますので、多くの場合は方向性の定まらないレンジ相場になりやすい時間帯ですね。

このように東京オンリーFXは東京時間のレンジ相場で仕掛ける1分足の逆張り戦略となっています。

トレードルールもこれまでのツールと同様極めてシンプルですし、初心者の方でも取り組みやすい手法に仕上がっているといえるでしょう。

カズヤング(岩本和也)氏のツールは一部のトレーダーさんの間でそこそこ評価されていたり、ネット上でもそこまで悪い評判を見かけることはありませんが、今回の東京オンリーFXは実践者の方からの評判はイマイチのようですね。

東京オンリーFXのロジックを検証

先ほど紹介した東京オンリーFXのトレード解説動画からも確認できるかと思いますが、東京オンリーFXのトレードルールはチャート上に表示されるサインに従って同じ方向へエントリーし、反対のサインがでたところで決済というとにかくシンプルなルールとなっています。

  1. 直近の大きな矢印を確認
  2. 大きな矢印と同じ方向の小さな矢印が出たところでエントリー
  3. エントリー時に逆指値(30pisp固定)を入れる
  4. 反対方向の小さな矢印が出たところで決済

基本的に裁量の余地はなく、サインに従った機械的なシストレ手法です。

また、東京オンリーFXの大きな矢印のロジックのベースはウィリアムズ%R(Williams Percent Range)、小さな矢印のロジックのベースはRSIとなっています。

ウィリアムズ%Rとは、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を計測する指標で、%Rは以下のように定義されます。

%R=100[(H-C)/(H-L)]
C=直近の終値(日中であれば現在値)
L=過去n日間の最安値
H=過去n日間の最高値

nには様々な期間を当てはめることができますが、一般的にnの期間は20日間で設定されることが多いです。

RSIは逆張りでよく使われてるオシレーター系インジで、こちらも相場の「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を数値化してトレンドの反転を予測する指標で、一般的には以下のような使い方をします。

  • RSIが20~30%以下になったら「売られ過ぎ」→買い
  • RSIが70~80%以上になったら「買われ過ぎ」→売り

ウィリアムズ%RとRSIは、「目盛りの数値」と「売られ過ぎ、買われ過ぎの基準の関係」が逆ですが、どちらも長期的な売買よりも短期的な売買の方に向いている指標であり、大きなトレンドの初期段階ではあまり有効ではありません。

ウィリアムズ%Rは、式の性質上、小さな値動きにも敏感に反応するので逆張りで使用する際に、エントリータイミングを素早く割り出すことができるというメリットがありますが、シグナルが多い分ダマシも多いというデメリットを挙げることができます。

そのため一般的には、ウィリアムズ%R単体で使用するのではなく、他の指標を組み合わせて使用することが推奨されています。

中でもウィリアムズ%Rと相性が良い指標としてピックアップできるのがRSIであり、東京オンリーFXのロジックがレンジ相場の逆張りロジックとして理に敵っていることがわかりますね。

東京オンリーFXの優位性は不明

東京オンリーFXのロジックは理に敵っていることは事実であり、理論上ではボラティリティの低い東京時間での運用に向いている手法と言えます。

しかし問題は東京オンリーFXのツールの優位性は現時点では「不明」というところにあります。

東京オンリーFXのオファーページでは非常に優秀なトレード成績が公開されていますが、掲載されているデータは全てバックテストのものであり実際の実績データはどこにも公開されていません。

当然バックテストだけではツールの優位性、手法の優位性を証明することはできませんし、さらに突っ込むと東京オンリーFXで公開されているストラテジーテスターは「EA名」「通貨ペア」「期間」「モデル」「パラメーター」が非公開となっています。

実践でのデータが非公開な上に、ストラテジーテスターの情報も不十分となれば、カーブフィッテングを疑われても仕方ありません。

このように肝心な情報を伏せているのは意図的なのかどうかは定かではありませんが、カズヤング(岩本和也)氏も実際にトレードしているのであれば、このような情報の提供の仕方では全く信用は得られないということはわかっているはずです。

過去のドルスキャワールドFXやトレテンワールドFXもそうでしたが、やはり実績データを開示できないツールに自分の資産を預けるというのは単なるギャンブルでしかありません。

ロジックこそ理に敵っていますが、説得力のあるデータを公開していない点は減点ポイントと言えるでしょう。

一部では購入をおすすめしている人もいるようですが、私的にはおすすめできないトレードツールと評価せざるを得ません。

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